コーチ・カーター
今日のレンタルDVDは
「コーチ・カーター」(初見)
2005年 2:16 5.47Mb/s 448kbps(DD 5.1ch)
「ブログ DE ロードショー」にお誘い頂いた作品になります。
スポ根ものにハズレなし。
ただどれも似たような展開ばかりで新鮮味は薄い気も・・・。
バスケが題材なので、世代的にスラムダンクを思い出してしまうけど、
どちらかというとルーキーズとかごくせんに近い雰囲気かも。
内容は高校のバスケット・チームを舞台に教師の苦悩と葛藤を描く感動の人間ドラマ。
パスケを通したスポ根シンデレラストーリーという王道展開ながら、
スポーツだけじゃなく学業、
ゆくゆくは将来を見据えた夢や希望を説く熱血教育ドラマでもある。
また米国の低階層の現状社会問題を真っ向から挑んだ実話なので、
メッセージ性という意味でも説得力がある。
前半はバスケを教え、後半は勉強を教えるという分かり易い展開なのだが、
正直な所、二度手間だ。
連続ドラマのような1クール12話構成ならば十分有りなのだが、
これは劇場作品であり、ゆったり掘り下げる時間は無い。
冒頭でスポーツと学業の両立を約束(契約)させている時点からしても、
チームの快進撃と学業不振を同時に行うべきだし、
十分両方を織り交ぜた脚本が書ける筈だろう。
実話ベースという事でどこまで脚色・変更すべきか迷い所だろうが、
136分という上映時間は少々長すぎる。
また、メインが社会派ドラマな為か、
例えば怪我などのアクシデントがあるわけでもなく、
ライバル高や部員内での友情物語といった物もなく、
スポ根感動ドラマとしては薄味な点も冗長さに拍車をかけている。
他にも米国の低級階層と言われても、
日本人には現実味が薄く伝わり難い部分も。
っと、映画(エンタメドラマ)の出来としてみれば不満もあるが、
王道展開の熱い人間ドラマでありがらも、
スポ根に有り勝ちな奇麗事を真っ向から否定し、
現実を投げかけるメッセージ性は大いに考えさせられる。
甲子園・国立競技場・花園が人生のピークなのではない。
将来に希望を持てるものにするべく過程がスポーツであり学業なのだと。
日本では割りと一般的な考えかもしれないが、文武両道。
画質はちょっと厳しい。
2時間越えの長尺なためビットレート不足感は否めず、
ペグノイズは頻繁に目に付いてしまう。
特に試合中の動き多いシーンや、ちょっとした引きのショットで目立つ。
また全体的に情報が潰れており、ノッペリとした印象。
これは単にDVDの解像度不足だけではない気がする。
ここ最近BDばかり見ていたので、この画質は結構堪えた・・・w
ただバスケの試合シーンはなかなか見応え深く、
まるでNBAの試合中継を見ているかのようなアングル、キレのあるカット割。
大画面栄えする映像だった。
音質はまぁ普通。
ドルデジらしい音質で可も無く不可もなく。
セリフがちょっと聞き取り難く、
ボリュームを大きめに上げてあげないと辛いかも。
ドラマ作品なので派手な音響ではないものの、
黒人のバスケといえばヒップホップ(笑)
随所にヒップホップが流れるので決して寂しい音響ではない。
サラウンド感は面白い?
こちらもドラマ部はフロント主体のサラウンドなのだが、
何故か屋外のシーンでヘリコプターが旋回しているw
これまた面白いように音像がぐるりと回り、
ここでもシームレスなサラウンドが活きているw
熱血スポ根シンデレラストーリー in 社会派ドラマ。
前半は王道スポ根展開でスポーツ精神を鍛え、
後半は学業、そして夢を説く熱血ドラマ。
そして米国の低階層の社会問題を提示した社会派ドラマでもある。
実話とあって説得力もあり、それらをじっくり丁寧に描かれている。
が、これだけで2時間越えの長尺はやや冗長過ぎるし、
スポ根感動ドラマとしてはかなり薄味。
その辺りのスタンスの取り方で印象が違ってくるかも。
もう少しコンパクトにテンポ良く見せてくれれば・・・

2012.05.21 | Comments(4) | Trackback(0) | 映画 か
