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(HV)真夏のオリオン

今日のWOWOWはロマンス溢れる2時間TVドラマのノリ
真夏のオリオン」(初見)
2009年 1:59 HV・AAC(WOWOW)

潜水艦映画にハズレ無しと言われているが、いやいやそんなことは無い。
それは洋画に限った事であって、邦画は「ローレライ」などダメダメ潜水艦映画がある。
今作はそもそも戦争映画ですらないかもしれないw
厳しい軍の規律や死して勝利をもたらすといった、
熱く堅苦しいステレオタイプの戦争物とは間逆を行く、
現代的な若者向けのロマンス戦争ムービーだ。

サラサラヘアーにダブダブの軍服姿で、
玉木宏がこやかに飯にしよう!とお茶漬けをかっ食らい、(カレーでしたけど)
将来の夢はオーケストラの指揮者と語らう。
どこか気の抜けた空気が漂う、ゆる系2時間TVドラマのノリ。
真夏のオリオン

内容は終戦間際の日本海軍潜水艦とアメリカ海軍駆逐艦が、
スポーツマン・シップならぬファイトマン・シップでフェアに戦うというもの。
人間魚雷「回天」は人間兵器だから己のプライドにかけて使わない(使いたくない)
救助活動中は攻撃せず待ってあげる。
戦い終えたら互いの健闘を称えよう。
などといった、保守的な戦争映画ファンには生ヌルいものばかりが続く。
それでいて偽装やおとり魚雷で相手を惑わせつつ、
限界潜航深度を越えて物音を立てずに潜み続け、
1回きりの浮上で攻撃チャンスを狙うといった、
潜水艦バトル定番の戦略展開が続く。
バトルそのものはそこそこ良く出来ているも、あまりの緊張感の無さ過ぎに、
まるで潜水艦ゲーム、戦争ごっこをやっているかのように思えてしまう。
潜水艦と言えば、限られた酸素・蒸し苦しい艦内、油まみれの軍服、
汗苦しい男達と言ったイメージが強いが、
胸元がかるく濡れた程度の爽やかな若者が「生きて帰ろう」などと青臭さ全開で語る、
まさに汗も滴るイイ男そのものだw
多分きっと艦内はアロマのイイ匂いとかしてるに違いないw
真夏のオリオン

例に漏れず反戦イデオロギーがたっぷり詰まった戦争映画なのだが、
今時の若者が青臭い理想論ばかり唱えるものだから、
どうも戦争と言う重みがまるで感じられない。
潜水艦バトルとしてはそこそこ良く出来ているし、
オリオン座に託された愛のメッセージなど、
(敵味方隔たり無く、また何処に居ても空を見上げればオリオン座が見える)
ロマンチック溢れる如何にも現代的なテーマに仕上がっている。
ちょっと語弊があるかもしれないが、
ガンダム色やマクロス色があるような、ファンタジー戦争映画かもしれない。

画質はそこそこ。
本編の殆どが薄暗い艦内だが、
暗部の見通しは良く、ある意味セット撮影感を感じてしまうw
解像度感は十分感じられ、機械類の金属の質感も良く表現されていながら、
白熱電球の温かい光など雰囲気も良く出ている。
逆に実際に海外ロケで撮影された駆逐艦は間に合わせで撮りました感があり、
それぞれの攻防を相互に映し出される際に、その落差に興醒めしてしまうかも。
またあまり予算を掛けられていないのだろうか、
映像的にあまり迫力あるシーンは少なく、割りと地味なシーンが続くので、
大画面で観る喜び感が薄く、どことなくTVの2時間ドラマを見ている気分にw
真夏のオリオン

音質は良好。
邦画にしてはLFEがきちんと入っており、
爆風と言った効果音にしっかり低音を効かせてくれる。
高音はあまり目立たず、少しシャリ付き気味。
中音域は割りとハッキリしているが、邦画特有の滑舌の悪さが時折気になる程度。
戦闘シーンの聞かせ所は割りと力の入った音響効果が続くけど、
ドラマ部になるとこじんまりとした印象かもしれない。
サラウンド感は普通。
こちらも戦闘シーンでは移動音や効果音など、
分かり易いサラウンドが組まれており、
魚雷が通過する移動音など聞き所十分。
ただその他の部分でパタリとサラウンドが弱まってしまい、
フロントに音が集まりがちに。
せっかくの潜水艦特有の閉鎖感といった包囲感も薄い。

従来の熱く堅苦しいステレオタイプの戦争物とは違い、
爽やかに理想論を唱えるといった、
ロマンチック溢れる如何にも現代的な戦争ドラマ。
緊張感溢れる極限の精神状態・・・は全く感じられず、
どこか涼しげに、まるでゲーム感覚で敵艦と対峙する。
果たして本当に”戦争”をしているのだろうか?
そう疑問に感じずにはいられない。
悲惨さを前面に出した戦争映画が良いとは限らないが、
あまりに綺麗事過ぎる戦争映画もどうかと思う。

    



テーマ:邦画 - ジャンル:映画

2010.07.06 | Comments(0) | Trackback(0) | 映画 ま

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