その夜の侍

今日のレンタルDVDは
その夜の侍
2012年 1:59 7.21Mb/s 192bps(DD 2ch)

ブログ DE ロードショー」にお誘い頂いた作品。
どう考えても「ミロクローゼ」は合わなそうだったのでこちらをチョイス。
ひき逃げ事件の犯人役として山田孝之が出演。

内容はひき逃げで最愛の妻を失い復讐を誓う男(堺雅人)と、
非道な犯人(山田孝之)の生き様を描く。


この手の単館ミニシアター系の邦画。
昔は良く観ていましたけど、最近はもうダメ。
中には掘り出し物的な印象に残る作品もあるけど、
どうもこの手の映画サークル研究会から舞台演劇上がりのノリで作られた、
いかにも映画に拘り持ってます感ある、雰囲気だけの邦画。
正直、苦手です。
なんか監督自身のエゴや思想を一方的に押し付けてくる感じ。
観客側の事なんてまるで考えてなくて、
”分る人にだけ分かる”みたいなしょうも無いプライド感。
そんな玄人好み、通好みの独りよがりの映画ばかり作ってるから、
邦画はオワコンって言われちゃうんだよね。
今年の邦画の興行収入ランキングの1~12位まで、
アニメと、アニメ・漫画を原作とした実写映画ばかりで独占されちゃってまぁ。

そんな事は置いておいて、本作の感想。
ストーリー的には有り勝ちな被害者と加害者、
互いの人間性や生き方のすれ違い。
事故を起こしていなかったら、決して交わる事がなかった平凡な日常。
たとえ事故をキッカケに交差しても、そこに意味は無く別々の人生を歩むだけ。
みたいな感じだろうか。
行間を読まないと分かり難い描写のラストだけど、まぁこんなもんだろう。


不満はそれ以外の、内々向きな邦画特有の雰囲気()で撮りました的なヤツ。
下手に間をとりすぎて体感時間が倍以上に感じる。
脚本に無駄が多く、
編集で上映時間半分に減らしても云いたい事は伝わるんじゃないのか??
演技も演技していません演技くさいし、あざとい演出もやや鼻につく。
落ち着き無く揺れるカメラワークや、
ボソボソ喋ってたと思ったら急に早口で怒鳴り出す演者。
とにかく内容うんぬん以前に、映画として見易さが無い。

どうでもいい話だけど、
一箇所だけどうしても理解出来ないシーンがあった。
それはあのプリンの話だ。
奥さんは何故、
”プリンを返品しようとしていたのだろうか”
という素朴な疑問。
そして執拗なまでに、
「絶対っ食べちゃダメだかんね!?絶対っ食べちゃダメだかんね?!」
と二度も繰り返して言う。
食べたら死んじゃうからね!とまで言っている。
何故だろうか。
夫には糖尿っ気があるらしいから、本来なら甘いもの禁止~という意味なのだろうが、
じゃぁなぜ買ってきたし!
いや、夫が隠れて買って来たのなら、
道中に食ってしまえばバレずに済むだろうし、
わざわざ自宅に帰って食べる必要は無い。
(ゴミもそのまま捨ててるし)
そこで私はある一つの仮説を考えてみた。
まずは下記の画像をよくご覧下さい。
その夜の侍
手のひらにあるプリンの色にご注目。
大変気色悪い色をしているのではないか。
そう!このプリン、
実は賞味期限切れの腐ったプリンなのではなかろうか!
だから奥さんは返品してこようとしていたのだ。
夫が隠れて食べたら死んじゃう、それは糖尿以前に、プリンが腐っているから。
そう考えればラストでプリンを食べずに弄ぶシーンも、
あぁこのプリンは賞味期限が切れてスタッフすら美味しく頂けなかったんだろうなぁと。
きっと大量に箱買いしたプリンがあって、
暑い夏場に、とっくに賞味期限も切れたプリンを隠れて食べてしまう夫の身を案じて・・・
ラストのプリンは5年も前のプリン。
だけど妻との思い出のプリン。
さすがに食べることは憚れたものの、体全身を使って思い出のプリンを味わいたかったんだろう。
きっとそうなんだ・・・

画質は悪い。
古臭いフィルム画質。
解像度も低く、全体的に薄暗い映像。
暗部はベタ潰れ。
なにより発色が悪過ぎて人肌の血色が悪く見える。
 (プリンもねw)
いまどきスマホで撮っても綺麗に映ると言うのに。
昔ながらのフィルムの味わいある映像を否定するつもりはないけど、
もう少し光量不足を補えなかったものか。


音質も悪い。
ドルデジ2chステレオ。
邦画特有のボソボソしゃべりに加え、抜けの悪い音質。
音が団子状になって台詞が聞き取り難いったりゃありゃしない。

作品自体は言うほど悪くは無いと思う。
間延び感だけはどうしようもないけど、
一つの事故をキッカケに、
被害者と加害者の平凡だった他愛も無い日常を見直す話としては、
まぁそれなりに伝わってくることもなくもなくもない。
これよりクソな映画なんて、邦画だけでなく洋画・アニメでも腐るほどある。
別に本作を貶したい訳ではないのだが、
内向的な邦画業界を垣間見れてしまうというか。
第17回新藤兼人賞、第37回報知映画賞、第34回ヨコハマ映画祭、
第86回キネマ旬報ベスト・テン、第67回日本放送映画藝術大賞。
これら全て受賞しているものの、
たぶん興行収入的には赤字だったんではなかろうか。
(ソースは見当たらなかったけど、キャストの出演料を考えると・・・)

最近、「君の名は。」の大ヒットブームを巻き起こしている一方で、
映画業界関係者、映画評論家、放送業界関係者等々による、
負け犬の遠吠え否定的な意見がチラチラと目に付く。
皆一様に口を揃えて「良い映画ほど、観客が入らない」と嘆く。
いや、そうじゃないだろう。
少なくとも”良い映画を作ろう”とする努力義務を怠っていると思う。
それはアナタ、怠惰デスね~、あぁ、脳が震える!

感想なんて人それぞれ。
好みも千差万別。
だから何が良い映画で、何が悪い映画かなんて人によって違う。
けど、それを制作人側が決めてしまうのはどうなの?って。
それこそ観客が決めるべきものであって、
一方的な独りよがりの映画は、どうぞ仲間内で勝手にやっていて下さい。


      



テーマ:邦画 - ジャンル:映画

2016.12.18 | Comments(2) | Trackback(0) | 映画 さ

コメント

おはようございます

>少なくとも”良い映画を作ろう”とする努力義務を怠っていると思う。

そうそう、怠惰ですよね!
私も邦画の”長い、見えない、聞こえない”の三重苦が苦手で、最近はめっきり邦画は避けるようになってしまいました。古い作品ならまだしも、最新の機材で撮ってそれじゃあアカンでしょと思います。

あと、プリンの件は笑わせていただきました。私もチラッと思ったんですよ。これってあの時のプリンなのかな?って。でも、それがあの電話の時点で腐ってたという発想はありませんでした。確かに「食べちゃダメ」ですね(笑)

今回もご参加ありがとうございました♪

2016-12-19 月 08:03:50 | URL | 宵乃 #K4YeSyNc [ 編集]

>宵乃さん

どもども、お疲れ様でした!

> 私も邦画の”長い、見えない、聞こえない”の三重苦が苦手で、最近はめっきり邦画は避けるようになってしまいました。古い作品ならまだしも、最新の機材で撮ってそれじゃあアカンでしょと思います。

長い・見えない・聞こえないの三重苦。
まさにそうですよね~(^^;
機材や撮影技術は日々進歩しているというのに、
なぜこうも時の止まったかのような撮影をしたがるのでしょうか。
内容の善し悪し以前に”観易さ”というものを考えて、
もう少し観客側の視点に立って欲しいところ。


> あと、プリンの件は笑わせていただきました。私もチラッと思ったんですよ。これってあの時のプリンなのかな?って。でも、それがあの電話の時点で腐ってたという発想はありませんでした。確かに「食べちゃダメ」ですね(笑)

結局は最後のアレをやりたくて、
やたらとプリン推しをしていたんじゃないのかなって・・・
だったらそれにもちゃんと意味を持たせてあるべきでしょう!(笑)

2016-12-22 木 01:22:37 | URL | nor #- [ 編集]

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